ケータイゲーム市場の広がりとゲームの行方

久々にピュアにオタク関係な話でも。
先日また遊びをクリエイトする会社の中の人のお話を伺ったのですが、オンラインゲームコンテンツで一番売れてるハードっつうと、家庭用ゲーム機のネット対応なんちゃらでもなければ、PCのネトゲとかでもなく、携帯電話用のゲームの売り上げが圧倒的に多いそうなんですわ。
売れてる順に並べると、
ケータイ>>家庭用>>PC
みたいな感じになるそうです。
なんか証明できるデータとかネットに落っこちてねーかなと思ったのですが、あんま良いのがなかった…('A`)
まあ一応参考になるのはここ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/10/news039.html
の真ん中あたりの青い表のケータイとインターネットつうところの「ゲーム系コンテンツ」を比べると、どうもケータイ機のほうがゲームにおいては売れているようですね。
これについての正しい内容は「CESAゲーム白書」というのに載ってるそうです。*1


で、話としては、ケータイ用ゲームコンテンツの市場は広がってるのに、家庭用ゲームなんかと比べて開発をやりたがる人間がまだまだ少ないので、こりゃ天下獲ろうと考えてる人には意外にチャンスかもねっつうことだそうです。


ケータイのゲームがネット関係のゲームとして一番売れてるというのは結構驚きだったのですが、確かに都内の電車乗ってると殆ど必ずケータイでテトリスやったりしてる人とか居ますから、一見そうは思えなくとも、やっぱ普及してるんだなあと思いますね。
ただ周りのオタクな人を見ると、「ケータイは操作が面倒だからほとんど使わない。どうせゲームならPCとかPS2とかやる」てな人が多いので、ケータイゲームってのは結構一般人よりの層に受けてるのかなと思いました。モバイルオタクの人もやってるのかな…どうなんでしょうかね?


ただケータイゲームっつうと、やっぱりまだまだ知名度が低いというか、それほど話題には上らないものなので、それがどういうゲームなのかという情報が得られにくい。そのため、客もマージャンとかの馴染み深いゲームに流れるそうで、新しい企画のゲームは受け入れられ難いっつう現状があるみたいですな。
またトラブルの元になったりするので、普通のネトゲみたくチャットやBBSをつかう物もNG、という縛りがあるそうです。その他には普通にハードの性能のせいで出来ないことも。
そういった様々な縛りがある一方、開発者側にとってのケータイゲームならではの利点というものもあります。

  1. 携帯電話なら今時誰でも持ってる
  2. 安い上に財布を出したり店まで行かずに済む分、購入までの敷居が他の低い。
  3. ダウンロード販売なので在庫が出ない。
  4. 参入障壁が低い(少人数・低予算・短期間で開発可能)

などなどがあるのですが、それらのメリットが示すのは、上でも述べたとおり、大当たりして成り上がるチャンスがまだ隠されてるということです。市場規模の割にはケータイゲームで大ヒットした作品とかいう話も聞きませんし、やってる作品っていうと皆なにかしらコンシューマー機からの移植とかばっかりなんで、ケータイゲームでの堀井雄二広井王子が現れる可能性もなきにしもあらずというところなんだそうです。
 
ただやっぱりケータイゲームだと電車に乗ってる短い時間でサクっとやれるものが好まれますから、どうもミニゲームとかそっちの路線に走る傾向があるそうです。家庭用は逆で、良く言えば遣り込み甲斐のある、悪く言えばクリアまでが長くて複雑なものに走ると。
そこで注目されるのが、アーケードゲームとケータイを連動させたアイマスみたいなゲームのあり方で、これはアーケードもケータイコントンツも制作できるようなデカイ会社しか出来ないのが難ですが、接待メールを受け取るがためにゲームセンターに足を運ばざるを得ない状況のプロデューサーさんは多いと聞くので、結構成功してるようです。
というか、今後はネット対応のアーケード機はモバイル連動が当たり前になってくるだろうと。
このような多機種間の連動などを通じて、ケータイもライトなミニゲームだけ、一般人受けするゲームだけにとどまらず、ディープでオタク受けする作品なんかも出てくることでしょう。
あるいは、そうでないやり方でケータイゲームが発展してくるかも分かりません。


最近良く言われるのは、小中高生の子どもが漫画を読まなくなった、ゲームをしなくなった、アニメを見なくなったという話で、じゃあ何をやってるかというと、これがケータイを皆やってると。
この場合は友達とメールしたりというのが時間の大半をしめるんでしょうし、その背景には以前のエントリなんかで述べたように、とりあえず友好そうな関係を維持しておこうみたいな意識があるのでしょう。
ともあれ、世代が下る程に携帯電話という機器の重要性が増し、それに触れている時間というのが長くなる一方なわけですから、ケータイコンテンツの需要なども高まっていくことでしょう。
その世代の子たちはケータイでゲームをしたりテレビなどの動画を見たりということへの抵抗感などが低くなって、パソコンよりもケータイのほうが情報を扱いやすいという人が増えれば、ゲームに限らず、ケータイコンテンツの重要性というものも今後益々高まることでしょう。
また、別に若くなくとも、安田理央さんみたくもう携帯電話だけで充分、という人も居ることでしょう。

考えてみると、僕は自宅にはパソコンを置いていないので、ネットをチェックするのもW41CA。さらに言っちゃえば、エロ画像とかエロ小説も詰め込んでいるので、W41CA見ながらオナニーすることもある(笑)。ああ、もう携帯電話で何でもやっちゃってるなぁ。実際にネットやるんでも、パソコン持ってなくて携帯電話オンリーという人も少なくないみたいですしね。

 ああ、こうやって携帯電話に全てが集約されていくんだなぁ、と実感します。僕もすっかりPDA使わなくなっちゃったもんなぁ。いや、もちろんVAIO type-Uの新しいヤツとか気になりまくりですが(笑)。
(安田理央の恥ずかしいblog より)

そこからまた新しい何かが見出されてくるかもしれませんから、今後もケータイ関係の分野には注目が必要かも知れません。

*1:政府刊行物扱いなのか。