許されざるいのち

TUTAYA半額レンタルなんで色々DVD借りてた。( ・ω・)
最近近所のTUTAYAでは特撮系やアニメ系のDVDが充実してきて、ビデオデッキ無くてパソコンでDVD見てる人種としては実にうれしい限り。貧乏言うな。でまあ昨日からぶっ続けでずーっとアニメだ映画だと見続けてるわけですが、今回借りたもの中でダークホース的に面白かったのが「帰ってきたウルトラマン」ですね。ホントは「怪獣使いと少年」の話だけ見たくて借りてきたのですが、その次の話が特に身にしみたというか…いや「怪獣使いと少年」も凄く面白かったんですけどね。トラウマの再確認が出来ました。いったい、いつまで萌え続ける気だろう。二次元に旅立つまでやめないだろうな。彼は三次元にさよならを言いたいんだ…('A`)
…でも「許されざるいのち」の話が、まるで喪オタクについての話のように見えてきて、印象深くなってしまったというか。ということで今回は「怪獣使いと少年」の影に隠れてあまり言及されない「許されざるいのち」について、喪視点からの解説です。ちなみに正しいストーリーの概要はこちらで。



この話の主人公はキモオタの水野さん。彼はただのキモオタではなく、人には言えない特殊な研究を行っている。その研究に必要な道具を買いに東急ハンズまで買出しに行きますと、「近所でゆんゆん電波飛ばしてる奴がいるっぽいのですが知りませんか?」と聞き込みをする男がやってきた。それはよくみると幼馴染のイケメン(ウルトラマン)だったのです。
イケメン「よう、久しぶりだな!」
喪男「ああ!君はMAT(ウルトラ警備隊みたいなん)に入ってたんだな。運動神経は昔から良かったからな」
イケメン「しかし、勉強では君に敵わなかった」
喪男「去年親父が死んでね。今はこういうことやってるんだ」
イケメン「水野エロゲー研究所…。き、君はオタクだったからな。結婚はもうしたかい
喪男「(!このタイミングでそういうこと聞くかこの野郎…)…いや、僕はキモメン喪男だからね('A`)
イケメン「('A`) そ、そうかあ…」
久しぶりに再開した親友にちょっと引かれたけど気にしない。だって彼は大事な研究の最中だったのだから。そこにハンズで頼んだ道具を配達しにきてくれたバイトの少年次郎が。
喪男「君は二次元が好きなのかい」
次郎「うん、大好きです」
喪男「よろしい、僕はショタ属性もあるから特別に自慢のオタアイテムを見せてあげよう」
規制前の同人誌とロリコン雑誌に乾布摩擦写真集「小さなふくらみ」や怪奇大作戦ウルトラセブンのそれぞれの欠番の回の映像などを見せてもらう次郎。
次郎「うわー、やべー、どれもやべーよマジで。ところで、キモオタはしゃっつらは破滅的だけど、性格は大人しいんですってね」
喪男「そうだよ。よく知っているじゃないか」
次郎は1/1サイズ綾波レイフィギュアを見る。「これって二次元か三次元かわからないな」その言葉を聞いて水野の顔色が変わる。
応接室でくつろぐ水野と次郎。「水野さんは高齢喪で一人暮らしなんですか」「そうだよ('A`) 」
次郎「この研究所には二次元も三次元もありますけど、水野さんの専門は何なんですか」
水野「それは実にいい質問だ。僕は両方を研究しているんだ。僕は子供のころから二次元と三次元の本当の違いは何かとずっと考え続けていたんだ。DQNはパープリン女をレイプして堕胎させて、オタクは電波男を読んで二次元最高と唱えたり打倒恋愛資本主義とか言ったり、エロゲーやアニメで萌えの神秘に触れようとしている。そういう時代なんだよ。僕が二次元と三次元の間に二次元でも三次元でもない2.5次元の新しい生命を作ろうというのはオタクとして当然の権利なんだよ
次郎「本気でそんなことを考えているんですか」
水野「ああ、そうだよ。いけないかい」
次郎「いけないとは言わないけど、何だか気味が悪いや
水野「それは君が常識に捕らわれているからだ。三次元も二次元も本来同じ脳内活動の産物に過ぎないんだ。二次元に三次元、いろいろある方がおかしいよ。イケメンとキモメン、二次元と三次元に差別があってはならないんだ」
水野はオリエント工業謹製のラブドールにエロゲキャラのような立ち振る舞いを行うような人工知能を組み込み、2.5次元の新しい生命を作ることに成功しつつあった。そう、彼はローゼンメイデンを作ろうとしていたのである。
トロール中、水野の誘流メグマ祈呪術をキャッチしたMATのイケメン軍団は水野のところへ。
イケメン「シークルシークルと唱えると女が向こうからやってきてモテモテハーレムが築かれるという奇妙な反応があったんでね」
喪男「そんな電磁波があったら、僕の方が教えて欲しいくらいだ('A`) 」
イケメン「そ、そおか…」
といいつつ水野は地下室で自作水銀燈に電磁波を浴びせる。「うぐぅ」という声とともに、銀ちゃんが立った!銀ちゃんがたった!
喪男「やった!ちょっと作品が違うような気がするが、ついにやった!俺は二次元と三次元の境界線を破ったのだ!」
盛装した水野は父の肖像画に向かい乾杯する。
喪男「お父さん。あなたはキモオタな息子の僕を死ぬまでバカにし続けましたね。しかし今日と言う今日は僕に脱帽すべきなんだ。あんたは単に二次元に向かうオタを否定してもっとオシャレに気を使えというだけの鯛男に過ぎなかった。しかし今日の私は天才になったんですよ。ユートニウム博士や則巻千兵衛やローゼンに匹敵すべき天才になったんですよ」
しかしローゼンメイデンのつもりでつくったそれは実は邪神モッコスであった。水野は科学者として天才だったが、造形師としては三流以下だったので、中国の工場で作ったガチャポンよりもひどい顔面になってしまったのである。ということで邪神モッコスは水野の研究所から抜け出し、坂田の家に行く。それを見て悲鳴をあげる次郎。それを確かめるために次郎は水野の家に行く。
喪男「やあ、次郎君。また見学かい」
次郎「あの、この研究所から何か逃げ出さなかったですか」
喪男「何も」
次郎「見たんです。超キモイ等身大ドールを」
喪男「こら、小僧。何でそんなことを言うんだ。俺の友達にはスーパーハカーがいるんだぞ。いいか。今のことは二度と口にするな。もし口にしたらお前ら兄弟のIPアドレスから個人情報を引き出して2chで晒して社会的に殺してやる。このことはマットの郷にも言うな」
そうこうしてるうちに邪神モッコスは渋谷に現われDQNを襲う。
「これは二次元フィギュアだ。ワンフェスとかで売れるレベルのものではないが…」という指摘をうけて、イケメンは水野の意見を聞きにいくが、「明日にしてくれ」と門前払いを食らう。坂田の家にたちよったイケメンは次郎から水野の奇妙な言動を聞く。
再び水野の家に行くイケメン。
イケメン「水野。俺が何しに来たか言わなくてもわかっているだろう。どうしてこんな恐ろしい研究を」
喪男俺は真実の愛が三次元で欲しかった。モッコスは俺が作った2.5次元の存在だ。郷、君には俺の気持ちはわからない。俺がモッコスを作ったのが罪ならば、俺は死ぬしかないんだ。死ぬしかないんだ…(´;ω;`)
イケメン「今は君の気持ちを聞いている時間はない。作ったのならこわすこともできるはずだ」
喪男「…俺が脱オタして二次元に対する執着を断ち切ればすればあの邪神は死ぬ…('A`) 」
水野はマットに引き連れられて新宿に行き、マルイメンズなどで服を買わせて脱オタしようとするが、脱オタファッションガイドを破り捨ててしまう。
喪男「(水銀燈のつもりで作った)モッコスを壊すために脱オタなんて出来ない…二次元は俺のすべてなんだ!(´;ω;`)
イケメン「ば、バカな、一生童貞のままでいいのか!」
水野はモッコスに近づいていく。後を追っていくイケメン。走馬灯のように二人に少年時代の記憶が蘇える。そこでは女など気にせず、好きなようにオタクらしく自分らしく生きていた…しかし無情にもモッコスの邪眼が水野を捉え、水野はあっという間にモッコスに飲み込まれてしまう。イケメンはウルトラマンに変身し、モッコスを倒す。
水野の遺書により、水野のHDDは中身を永遠に知られないよう処分された。
イケメン「水野はメイドカフェのような2.5次元の存在が喪男にとって害悪にしかならないことを知っていたんだ
次郎「郷さん。あんなものいらないね」
次郎は水野のオタグッズを火の中に入れるのであった。そしてイケメンは、燃え盛る同人誌を前に、満足そうな笑顔を浮かべていた…

ということで実に喪男魂あふれる救いの無い話となっております。いや、これはあくまで僕の目を通して観た内容なので、実際は少々細部が異なりますが…