YOSHII LOVINSONは喪男ロッカーだ

と言うことを常日頃主張しているのですが、誰一人として賛同してくれません。('A`)
いやでもどう考えてもそうだと思うんですよ。オサレでグラムとかグランジ聞いてる人に対して、そのあたりの音楽は須らくオタクのテーマソングなのだと力説しても、「んなわけなーだろ」という答えしか返ってきませんですよ。
欧米じゃロックンロールなんて基本的にダメ人間の唄ってなもんです。オタク的資質をもった人間というのは、日本では勿論マンガやアニメやゲームに入れ込んでいくのですが、向こうではそういった受け皿みたいなものが映画かロックンロールぐらいしかないのですね。最近でこそ海外でも萌え文化の兆しが見えておりますが、過去数十年間にわたり、欧米のダメ人間たちは皆ニューシネマかロックかという有様だったのです。
ニューシネマで代表的なものは勿論以前のエントリで上げたタクシードライバーです。他にもこの系列だと、ニューシネマではないのですが、サム・ライミとかティム・バートンの映画は大体ダメ人間が共感しまくりなものばっかりです。
で、ロックのほうではそれこそスミスとかが代表格でしょうか。喪リッシーはあまりにもストレートにダメ人間っぷりを見せ付けていますが、それ以外の様々なトップアーティストとか呼ばれる人々も、修辞とメロディーで巧みにごまかしていたりしますが、ロックというのはグラムだろうがグランジだろうがパンクだろうが、大体喪男が「ちくしょうモテネー('A`)!でも女はおっかねえ!信用できねえ('A`)!」ということを言い続けてきただけなのですね。だからあんなにゴテゴテに着飾ったグラムロックにも駄目駄目さが滲みでるというか…なんか見る人が見れば凄く怒られそうな文章なのですが、大方これであってますよ。ええ。

それでですね、つまるところロックと言うのはもてないダメ人間たちの魂の叫びなのです。モテとは一番遠い存在なはずなのですが、日本に輸入されてきたロックはなぜかイケメンたちのモテ趣味になってしまったのです。('A`)

一度モテ趣味となってしまった日本のロックには「女はおっかねえ!信用できねえ('A`)」という一番大事な部分を取り入れることが出来なくなってしまったのですね。それ入れちゃうとメインマーケットである鯛男や女に売れなくなってしまうのです。喪男マーケットが意外と広いのではという認識は、今になってようやく広がってきているだけですしね。そのおかげでブサンボマスター*1銀杏喪ーイズなどの真の正統派ロッカーが21世紀になってようやく日の目を見始めたというのが現状なのですが、遅いですよ!遅いですよ!('A`)

しかし、あのバブル後からこちら、ぐっちょんぐっちょんになった女の心の醜さに辟易としたあるバンドは、隠喩や諧謔などの天才的な修辞を駆使して「女はおっかねえ!信用できねえ('A`)」というのを、「モテ趣味であるロックを行うことによって自分もその醜さの中いるということに対する自虐」もこめて見事に目をくらましつつ、作品として仕上げてしまったのです。それがTHE YELLOW MONKEYでした。…マジですって!だって「Honaloochie Boogie」はニートの歌ですし、「悲しきAsian Boy」は喪男の歌、「Wedding Dress」にいたっては負け犬女の歌!早い!時代が早すぎます!それにも関わらずここまで大ヒットのバンドに成長したというのは、どう考えてもみんな良く分からないまま騙されていたということですよ!∩( ・ω・)∩
そして21世紀に入ってようやく時代が追いついた…と思ったら解散してしまいましたが、ヴォーカルで作詞作曲の吉井和哉さんは「YOSHII LOVINSON」としてソロ活動*2を続けておられるので問題なし…それどころか、ソロになってますます喪男魂に磨きがかかってきたようで、最新アルバムの「WHITE ROOM」においては*3「萌え」の思想まで開眼されているんだよ!な、なんだ(ry
というのも、「CALL ME」なんかは「三次元もうだめぽ。早く二次元に行きたいのう('A`)」という内容でしたし、「NATURALLY」にて「そうだ!俺はオタクでいいんだ!エレナー!お前に夢中だー!ガドヴェドー!( TДT) 」と開眼し、「トブヨウニ」で「ほら、恥ずかしがらないで君もオタクになれよ( ^ω^)」とアジっているのです!まさに電波男そのまんまやんけ!

いやー、ロックの魂を正統に後継する者は、かたやグラムスター、こなたオタクの星であろうと、全く同じ結論(=二次元にいきまっしょい)に達するという驚くべき事実が確認されてしまいましたね…
ここまで聴いても「嘘付けお前」という方はもう一度吉井和哉の曲を全曲聴きなおすべきですよ!あれは絶対喪の魂が注入されている歌詞なのです!でなければ「欲望」のような歌は生まれなかったはずなのですよええ。( ^ω^)

ぼうぼうめらめらの欲望など要らないよ
ちゅうちゅうねばねばと始末が邪魔なだけだよ
生命ちらつかせ試してるんだむかつくよ
脂肪と同じだよ 美味しい程後が怖い
don't touch me don't touch me don't...
YOSHII LOVINSON 「欲望」)

*1:本家のほうも

*2:イエモン時代の面子も協力したりはしてます

*3:というかその前のシングルのあたりから