ホリエモンについてちょっとリリカルな擁護をしてみる

「人はもっと銭を愛さなきゃあいかんズラ。銭は決して人間を裏切らないズラ」
「裏切らない?そんなことはないと思うけどね。いつも人は金に裏切られ、そしてトラブって……」
「ノー。それは、銭が裏切ってるんじゃないズラ。人が裏切ってるズラ。銭の心は玉虫色ズラ。美しくするも、醜くするも、人間が決めるズラ」
(「WHO are YOU -中年ジョージ秋山物語-」ジョージ秋山

「世の中に暖かい家庭ってあるんですか? 僕には信じられない。みんな飽きてないの? なぜ人間は自分をガマンして偽って生きてるんですか?」
堀江貴文


この一週間風邪ひいて倒れてました。未だにひでぶってなもんですが。つうかこの間やったばっかなはずなのになあ。年越してからこっち良い事ないですね。('A`)

それはそうと、寝込んでいる間にホリエモンがついに逮捕されてしまって…('A`) テレビや新聞では、ざまーみやがれうけけけけって話がされてますし、ネットでは、豚氏ねだの、金で心は買えんだの、保守派の陰謀キタコレだのと色々書かれてるようですな。まあ新しい情報が入ってこないんでそろそろ静まってきていますが。

でまあタイトル通りの話をしようかなと思うわけですが、なんでホリエモンみたいに六本木ヒルズっつう恋愛資本主義の牙城みたいなところに座する(というかしてた)、芸能人の妾と一緒にパラオに行ったりAV女優と乱交してハメ撮りしたりするような、喪男とかと外見以外は遠いような存在に惹かれてしまうのかというと。ホリエモンはなにをやるにしても実写版蒲郡風太郎にしか見えないので、ジョージ秋山儲でもある僕にとっては好感するというか共感するというか。
ホリエモンは、ホントにもう人生を掛けて「銭ゲバ」のロールプレイをしているのではないかというくらい、行動や思考がジョージ秋山ナイズされているように見えるわけです。例えば有名な」「金だけが平等なものだ」とか「人間は金がないと狂気に走る」なんてえのは銭ゲバ(というかジョージ秋山)も言っております。

「先生、銭のないところに平和はないズラ!!銭のないところに愛も無いズラ!!銭の無いところに健康も無いズラ!!幸せの青い鳥は、銭が運んでくるズラよ!」
「こんな私を差別も無く、扱ってくれたのは銭だけズラ。銭は誰にでも平等ズラ」
小泉純一郎でも蒲郡風太郎でも牛丼250円は250円ズラ」
蒲郡風太郎「WHO are YOU -中年ジョージ秋山物語-」ジョージ秋山

そして「女は所詮金」なんてのはまさに銭ゲバ哲学。

「分かってるズラ。銭の話をすると、どいうもこいつもこういうズラ。愛は金で買えない……と。でも、わたしはそうは思わんズラ」
「先生、先生ほどの人に聞きたいと、いつも思っていた。ずばりと……先生、答えるズラ」
「愛は銭で買えるズラ……そうズラね?」
蒲郡風太郎「WHO are YOU -中年ジョージ秋山物語-」ジョージ秋山

いや銭ゲバそのものからの引用じゃないんですが、銭ゲバ本編を読めばホリエモン銭ゲバだということが良く分かると思いますよ…

ロリコンファルのid:kagamiさんがこことかここで堀江貴文という人物について分析されていることは、極めて的を得ていると思いますよ。ホリエモンの根底には、言いようのない孤独感や虚無感がすくっているように僕には感じられて、それがまさに銭ゲバ

そもそもなんで銭ゲバとかが好きなんかというと、銭ゲバホリエモンも、周囲の人々の優しさだのなんだのに全く守られていない、溶け込むべきやさしい世界と切り離されて、なまじ頭が言い分、たとえそれっぽいのが近づいてきても切り捨てて破壊せざるをえないような、寂しい奴なわけで(他人はみんな馬鹿に見えるし)。あと先々どうするかとか殆ど考えてないけどとりあえず金だーと盲目的に突っ走ってしまうところとか、「心は金で買える」とか経営者として言わんでも良い人間本性の悪徳を好んで暴いたりしてしまうのが、人間の悲しさそのものだなむっつう感じでして、ああ、ホリエモンホリエモン……(;´Д`)と思ってしまうわけです。
だからホリエモンは実際犯罪犯したものだとしても、ますますそこに同情してしまうわけで。
結局ライブドアホリエモンをバッサリ捨てる方針で行くみたいだし…ホリエモンは出所したあとどうなるんだろうね…まあ俺が心配してもしょうがないんだけどさ。
要するに僕はホリエモンとか銭ゲバとかの悪役に感情移入してしまうような、そういう人間だってえことですよ。

悪行さらに
やめがたし
心は獣の
ごとくなり
真実一路の
道なれど
ままよ人生
銭ズラよ
(「銭ゲバジョージ秋山