ETV特集を見たらおもひでぽろぽろ

今日のETV特集有機農法で作った米がうまいでぇ〜という話で、おもひでぽろぽろに出てくる柳葉敏郎のモデルになった人がでていた。( ・ω・)
まあ手間隙かけてあるだけにそりゃあ美味なんでしょうなあと思いつつも、どうせこんな米食えるような人は美食倶楽部に顔出すことが許されてるようなブルジョアだけなのだから、ワシとは何の関係も無い話じゃのうとか考えたり。
嫌なのは、こういう話を聞いて、他の農家の多くが(というか全てが)こうした有機農法だとかそういうのをやるべきだとかいう考えに人々が傾いてしまうのではないかということです。
普通には、そうは考えないと思うけど…こないだ取り上げたロハスだBOBOだのといった風潮の盛り上がりを見ても、もしかしたらこのまま健康ブームとかがもっと勢いよくなれば、そういうことも起こりうるかなあと。そういう有機農業志向の考え方って、消費者の利益よりも農家の利益になる方向に向かうんですよね。ただでさえ日本の農家って他業種に比べて物凄い優遇されてるのにこれ以上そんなことになったらどうしよう。杞憂かもしんないけどね。(;´Д`)
こういう農業というのは、もう、趣味や贅沢の範囲であるのだから、金持ち向けの嗜好品のようなポジションとして存在するのは良いのだと思います。
でもこんなコストのかかる方法で全ての米やら野菜やら作ってたら*1死ぬほど価格が上がって、貧乏人は食うものも食えなくなってそれこそ外国産に頼るほかなくなる。一般人の食卓に上がるものはわざわざ有機農法の食物じゃなくて良い。安全性さえ確保されていれば農薬が使用されていようが遺伝子組み換えだろうが問題ない。( ・ω・)
ちょっと話題がそれるけど、僕自身は遺伝子組み換え作物は積極的に取り入れるべきだと思う。賛否両論あるけれど、リターンのほうがリスクよりもはるかに大きいのだから、それほど危険視することもないのではないでしょうか。アメリカ産の牛肉にしても、どう考え立って狂牛病にかかって死ぬよりかは明日交通事故で死ぬ可能性のほうが高いのだから、そう神経質にならないで早く食わせてくれと思う。安いぞ。それでもどうしても嫌だって人は国産牛肉食えばいいでしょう。それも産地貼りかえされてるかも分かんないですけどねえ。
なんか書いてる途中で食肉から同和問題のほうまで頭の中で話が膨らんできたので、一応もとのETV特集について話を戻しましょう。
番組の中で、よそから週末農業みたいな感じで手伝いに来てるばあさんのインタビューがあったのですが、「私は食料自給率が100%になればいいと考えていて、そのためにも有機農法を知らしめたい」みたいな感じのことを言っていました*2。いやいや、自給率上げたいんだったらこんな手間隙かかることやってたらいつまで経っても埋まりませんて。逆ですよ逆。どんどん大規模農業に転向していかなきゃ自給率は上がらないのです。でもJAが怖いからみんな言えないんだろうなあ…
とにかく無駄に高いコストで米作って、外米をバカ高い関税で締め出してる現状は日本プロ野球界並みに酷いものがあるので何とかして欲しいですな。( ・ω・)

番組のほうは最後にその農家の方(二次元では柳葉敏郎)がお米の美味しさ決定戦みたいなので三年連続金賞をもらってハッピーエンド。でもこれ、もしも今年落選してたら番組どうなってたんだろ。お蔵入りかな。('A`)*3

*1:いやまあ無理だろうけど

*2:この辺うろ覚えなんで全然違うかも

*3:出来レースという単語が浮かんだけど何も関係ないと思う