ツンデレ電波祭り第二部

幕間:ジャイアンリサイタル

休憩にはいったと思ったら、三平×2氏が壇上に引き返してきて急遽ジャイアンリサイタルの開始。最初のほうトイレに行ってたんでよく聞こえなかったんですが、どうも前回熱唱した日の夜にR.O.Dの三姉妹の残りの二人から「なんで私の歌はないの?!」みたいなことを夢で言われたそうです。で、三姉妹全員への熱い歌から、かみちゅ!のゆりえさまの歌、苺ましまろ伊藤千佳ちゃんの歌などを熱唱。国井氏に「皆さん気にせずドリンクとか頼んで結構ですから」と言われる。

第二部開始

サプライズゲストで倉田英之先生登場。打ち合わせが終わってすぐに駆けつけてきてくださったそうです。倉田先生「ヘルシングの打ち合わせやってました。無理だと思ってんですけど何とか発売日にちゃんと出そうです。」「一番大事な打ち合わせだったんですね!」
本田氏「本当はガンソードつよきすの発表の順番が入れ替わってしまったんですが、上手い具合に先生が来たんでよかった。フラグたってますね。それを倉田先生に言ったら『つよきすを見たかった』と」倉田先生「つよきすやってないんですよ。同じ日に出たONE☆BOKUばっかりやってて。甘えられるほうが良いんで…それでさっき聞いてたら蹴られるとか」「つよきすは厳しいですからね。蹴られるどころか蹴りつぶされましたから」「んん…えぇ!?」「でもその話で舞台中の六人が喜んでましたから。残念ながら」
「(ふつうのゴーグルからモーグル着用に変わった蓮海社長*1に対し)なんかエピソード1のアナキンみたいですね」「オビワンにフォースで蹴散らされる人ですよ」社長「喋らないのにゴーグルだけ変わってるっていうキャラで行こうかなと」モーグルは売り物らしいですが、どこで売ってるんでしょうか。僕もほしいです。
倉田先生「ガンソードの脚本は全部終わってます。CDドラマもつくりました、愉快な仲間たちがいっぱいでてきます」本田氏「僕のアストロ乙女塾にやり過ぎって帯に書かれましたけど、こないだの倉田先生こそやりすぎですよ」「いやー、僕も見てびっくりしたんですよ。見終わった直後に電話をかけて『無修正版をよこせ』と」「あれは無修正版もあるんですか」「ただDVDで収録するかどうか…」「倉田先生に戦ってもらわないと」

本田透氏の喪男研究発表

ガンソード喪男アニメの魁だ!とスクリーンに出る。「となりに何の打ち合わせもなく倉田先生がいるので緊張してます。まあ、また始まったと思ってください」アニメの歴史は萌えの歴史。女の子キャラは二十年間ずっと進化してきた。例として魔法少女なら秘密のアッコちゃんからナースウィッチ小麦ちゃんマジカルてへの進化。それに比べて男キャラは三十年前から変わってない。本当はかっこいいキャラの基準は変わってるのに、未だに女好きのDQNがモテる構図。
一般に格好良いキャラの代表格とされるルパンについて。「実はルパンの魅力は女好きじゃなくて非モテロリコンなところ」クラリスお前は汚れちゃいけねえとか、不二子ちゃんに振られてばっかりなところなど。「あと次元はクールなガンマンじゃなくて引きこもりで喪男ファッションだから格好良い」視線恐怖症だから帽子を被ってると。黒い服は喪男の証。「五右衛門はニヒルな人斬りじゃなくて童貞の人斬りだから格好良い。ファーストルパンで実際そう言ってる」不二子ちゃんに誑かされたり、深夜ラジオ聞いてたりする喪男だと。「ルパンファミリーは富士子ちゃんに酷い目に合わされてトラウマ背負っている連中が集まった喪男軍団。富士子は三次元っぽい。非処女ですからね。五右衛門とルパンは女が悪いという結論に至って喧嘩をやめて仲良くなった、喪の友情がある。松田優作も三枚目の部分があるから格好いい。最後はかならずわけのわかんない人に刺し殺されて死ぬし。」「女の子を進化させるので精一杯で男のほうの進化が全然出来なかったけれど、それは仕方ない。責めているわけじゃない。」「喪男的キャラを出そうとすると自分が出てしまうので、自分によっぽど余裕と自信がある場合じゃないと無理。80年代当時では出来なかったでしょうね、オタクに冷たかったですから。ファンのほうも余裕なくて童貞くさい主人公とかダメだろうし」その状況を打破したのが喪男アニメ「ガン×ソード」だと。本田氏「本人の前でこんな事言ってていいんでしょうか」倉田先生「いや、その通りでビックリしました」
喪男ヒーローの系譜について。まず毒薬仁。なんかこれが最初ではありますが、僕は究極でもあるような気がします。「ヴァンパイアハンターでいけばDですね」そこから黒澤先生を経て、若者向けに生まれたのがヴァン。
ヴァンは脳内彼女持ちの童貞。敵は電波男で言ってることと同じこと言ってる。その下にマザコンやHGがいると。ニンゲン女から言い寄られているが鎧に引きこもって護身、鎧萌えの喪女とは馬が合うかも?あとバロンというヒゲメガネはげんしけんの大野さんが好きそう。三平氏「大野さんここまで行くの?!だってこのヒゲ、∀ガンダムみたいになってますよ!」
タツオ氏「倉田先生反論しなくていいんですか?!さっきからなんかウンウンとか頷いてますけど」
倉田先生「全くもって言われるとおりだなあと
…僕ガン×ソード見れない地域の住人なんですけど、これは面白そうなアニメですね!
ヴァンに学ぶ喪男ヒーローの条件について。喪ッショナブルで、常に黒いタキシード着用で帽子で顔を隠す。次にモテの魔の手に襲われたら「俺は童貞だ!」と叫んで護身。本田氏「お嫁さんは幸せで幸せで幸せでって凄いですよね」倉田先生「完璧に童貞の思考ですね」「エロゲーの中でしか結婚したことないひとの考えですよ」次に女の名前を覚えないこと。三平氏「それ社会的に凄い失礼な人ですよ」そして味覚障害で調味料を使いまくること。本田氏「これ味覚障害って亜鉛不足じゃないかなと」倉田先生「探偵物語松田優作のライターが常に火力最大みたいな風に、毎回の癖みたいなのを入れたいなと」そして大事なのはドクグスリ顔。倉田先生「この13話のあたりからヴァンのキャラが入れ替わって、皆様からの反応が良くなったんです。笑顔はみんなの共通語ですね」さらに目の前に半裸の美少女がいても脳内彼女に脳内告白すること。ヴァンは彼女が脳内に居ればいいんだ!と悟り、パズルが解ける。「エレナー!愛してる!お前に夢中だー!エレナー!」と脳内告白。倉田先生「ここでエレナー!と六回くらい叫んだ後で『ちきしょう照れるぜ!ガドヴェドー!』とパズルをくれたガドヴェドに感謝するシーンがあったんですが、コンテで切られました。この流れでいったら確実にホモなんで」結論としては、萌えだけでなく男性側の「喪え」も発達させないといけない、と。
倉田先生「みんな格好いいものを作ってるとおもってました」本田氏「いや格好いいんですよ!」倉田先生「やっぱりスパイクとかって、どうみてもヤってるじゃないですか…僕は1・2の三四郎みたいなほうが格好いいかなと。『ワシらは素人よりトルコなんじゃー』と。ただそれがスタジオ出て共感を求めると皆『ハァ?』みたいな」

早稲田大学妹研究会現る

妹研「妹研究会とは、表面的には二次元的文化を経済的・思想的観念から多角的に研究するという」タツオ氏「彼らたぶんバカですよね」三平氏「難しいこと言ってるけど妹がすきなんだなってのはわかりました」
妹研の会長は妹ゲーム大全を読んでオタクになった、オウム真理教における上祐のような存在だと。
本田氏「ぶっちゃけた話、大野さんみたいな人はいるの?」妹研「三次元なんでそんな生き物はいないです」「良く考えたら妹研究会ですから、護身が完成してますよね」
萌えキャラはなにかと聞かれて一方は加奈で、一方は脳内彼女が「苺ましまろ」の千佳ちゃんだという。三平氏「飲みに行こうか」本田氏「千佳ちゃんが彼女って言うのは…まあいいや」
大学祭でのライブは14時から16時の2時間だという。国井氏「このメンバーつよきすだけで一時間平気でしゃべるけど大丈夫?早稲田大学的にオッケーなの?」三平氏「最終的に君たち多分退学になりますから」本田氏「卒業する前にファントムの編集とかやらされて、気がつくと悪い業界に入って退学してるという、早稲田にありがちなパターン」
和田さんのせいで規制がきびしく、普段は「二次元研究会」と名乗っているという。三平氏「いや、あの事件なくても妹研究会は普通に使えなかったと思うよ」妹研「早稲田祭に出るには教授のハンコが必要だったんですけど、三人連続で断られたんです」本田氏「教授も保身が大事ですから」三平氏「植草先生とかに頼めたらよかったですね。あのひと三次元研究会だから駄目か」国井氏「テクマクマヤコンみたいな
三百人も入る会場でやるそうです。本田氏Legendの東京ドーム大会みたいになりますよ」ここで言うネタにしてはマニアックすぎだと思います!「タトゥーの二度目の来日みたいな」
まあ6日はいけないんで誰かレポ頑張って下さい。

蓮海社長の告知

「和田さん、僕資料忘れたんですけど」と蒼色輪廻のディレクターの和田氏に資料を取ってきてもらう。国井氏「早稲田大学のあとで和田さんて、僕今凄いビックリしました」三平氏「凄いスペシャルゲストだ」「パラパラ踊られたらどうしようと
蓮海社長「社長になってなにやればいいかわかんなかったんで、最初に会社のキャラクターを作ろうと」そしてクリップたんのお披露目。
その会社は去年ライブドアにレンタル掲示板を一億円で売った会社で、事業内容がなくなって社員が皆居なくなったんで蓮海先生が社長になった。そこで新事業を立ち上げようとして、とりあえずイメージキャラさえつくればどうにかなるという経営方法。本田氏「それ完璧アントニオ猪木の経営法ですよ」
詳細は左のHasmogから先生のサイト見たほうが早いです。
蓮海先生「接待を毎日してけばそれで飯は食えるんです。主に名刺を支給するので、社員はそれで頑張って欲しい…それで来年あたりエロゲー作るためのファンドを設立しようかなと。名前はファンドムで。」「FUMIYARTみたいな」
クリップたんは進化途中で、いろいろな要望などを取り入れる方針で行くという。本田氏「蓮海さんだからクリップたん、ふたなりなんじゃないかと」蓮海社長「そういうのも全然アリだと思うんですよ。マヨネーズつけた乳首とか」「そんなところも拾うんですか!」蓮海社長「全てを繋ぎとめるクリップたんだと。…今適当に上手いこと言いましたけど」
メインのクリップたんから家族構成を広げていくことで、先生お得意のおばあちゃんも拾っていくそうです。しかし、蓮海社長曰く「ただおばあちゃんはおじいちゃんがいるので、デフォルトで寝取られているんですよ」。
…いや、ほんと先生は天才ですね。マジで。
本田氏「蓮海先生は一番文学賞とかに近い人です。ファントムが続けばファントム賞を作りたいので、蓮海先生はファントム賞受賞で」

アストロ乙女塾の俺萌え研究発表

本田氏「ツンデレ大全が売れたんで次は次はとよく言われるんですが、もうショタぐらいしか残ってないなと…妹ゲーム大全は本当は三部作の予定で、『妹』『姉』『弟』で作る予定だったんですが、弟は通らなかった」三平氏すごく残念がる。「ショタゲーム大全でも駄目なんですか」
ショタが受けない理由は、三次元との区別がつかない人にハードゲイと勘違いされたり、ネヴァーランド住民と勘違いされたりするため。完全に解脱した人でないと心理的に抵抗がある。
そこで考えたのは「俺萌え」。女の子萌えとショタ萌えの中間に位置して両方に萌えること。*2今までのゲームはP2P型。主人公と萌キャラが一対一でくっつく。でもこれだと主人公に萌えないから無駄が多い。ルートの問題などがあるので、ゲームはいいけどメディアミックス展開し難い。俺萌えはネットワーク型。主人公を萌えキャラにすると全キャラ萌なので、抵抗少なくハーレムが築ける。P2P型でハーレム築いてからやっぱ最後は純愛だよなとか言うと殺したくなるが、ネットワーク型では主人公にも萌えているので憎めない、オッケーとなる。萌えないシーンが全くないので無駄がなくなる。たとえばネギま!おとボク。「ネギま!でいちばん可愛いのはネギ君ですし、おとボクの最萌えキャラは瑞穂お姉さま」
俺萌えの同人界への影響について。男キャラに萌えない従来の同人誌上では、自然と陵辱鬼畜ものが多くなる。しかし俺萌えでは純愛乙女回路系のものも書きやすくなるので、鬼畜ものが駄目な人に対する市場が広がる。これらを実践し始めているのが「ときメモオンライン」。オンライン上だと女キャラでやってるやつがおおいが、オフラインの内訳は男ばっかり。
本田氏「ただソースが脳内調べなんですけど」アニメ会「真剣に聞いてた俺らバカみたいじゃないですか!」「いや、だいたいあってますよ。きっと
俺萌とは二次元の中に新しいパラダイスを建設する運動。そのネットワークの中だけで完成しているので三次元は入れない。俺萌えは二次元が三次元を超越するまでの通過点、時代が求める必然!
ショタ萌えにたどり着くと、二次元からも女が消える。本田氏「まあひとつの完成形ですね」三平氏タツムリの生態みたいですね
その逆が百合。例としてしっとたんの同人誌。三平氏「これ同人誌ですよね?オリジナルじゃないですよね?」本田氏「そういう問題じゃないんですよ!しっとたんが商業作家になってオリジナルでこういうのを買う時代が来るんです!」ここまでいくと神の視点から全てに萌えられるようになるとか。二つは一見逆だけど実は全く同じ。女にも男にもなれると。
究極的にはふたなりが到達点。例としてハッスルぱふぱふ。本田氏「こうなるともう俺だけになって誰も入ってこれない。俺この同人誌何冊も買いました」三平氏本田さん、ホントふたなり好きっすよね!ホントにカタツムリになっちゃった
結論は護身が大事「萌を追求すると、なぜか三次元を排除する方向に行ってしまうんです。なぜか。」三平氏「『かわいいは正義』みたいですね。キャッチコピーにしましょう。『フタナリは大事』」

壇上のアストロ乙女塾の感想

主人公ヒカルのブルマー絵に本田氏「俺これでヌけますよ」三平氏「近親相姦じゃないですか」
俺萌えを実践したのがアスおとだと本田氏。「電波男の思想を中高生向けにアレンジして広めようとする遠大な計画です」。
しろはたはそもそもライトノベルを売り込む営業のために始めたものだったんですが、8年くらいすっかり忘れて、アスカ萌えとか阪神弱いとかD・V・D!とか…電波男書いてる途中で思い出して、エレナー!お前に夢中だー!と」
平氏ライトノベルなのになんで二段組なんですか。これ京極夏彦とかの文体ですよ」
解説は白土三平の忍者漫画のオマージュ。
国井氏「妹子ちゃんて僕の脳内クマのももすけによく似てます」「国井さん、それ難しいです」
タツオ氏「同人誌作れそうですよ。『スカトロ!乙女塾』とか。ひたすら主人公が浴び続けるみたいな」本田氏「何でスカトロなんですか!やめてくださいよ!乙女回路が汚される」三平氏「間とってフタナリ乙女塾で」
結論としてはやりすぎと。

最後は「萌え経済学」をめぐりジャンケン大会。僕もかなりいいところまで行ったんですが、結局負けてしまいました…あそこでグーを出してさえいれば…('A`)
ということでツンデレ電波祭りは無事幕を閉じました。一応気をつけて書きましたが、もしなんか「これは書いたらヤバイだろ」と思うものがありましたら,どなたかコメントでお知らせください。

*1:今まで「蓮見」表記になってたんで訂正します。スンマセンもぐら先生orz

*2:そういや僕もエロゲの主人公を脳内でショタに変換したりしてました。姉しよとか、主人公Mのゲームだとやりやすいですよね。ってみんなやんねーか。