編集の鉄人を見てきたよ

一昨日・昨日とロフトプラスワンに行ってきました。
一昨日は岡田斗司夫さんの編集の鉄人というイベントに、昨日はオタク・ルネッサンスという江戸栖方さんのイベントに行ってきました。
どちらも大変面白いイベントだったのですが、かたやブラックなネタが多すぎるイベントに、かたやカオスなネタが多すぎるイベントと、どちらも文章化しにくいイベントでしたね。あの場に居ないと面白さが伝えられないというか。いやまあどのイベントもそうなんですが。岡田さんのほうのイベントは、まだ文章にしやすいのですが、面白いけどブラックな話題が多いので、そういう意味で書きにくいです。kasindouの日記さんが、危ない部分をスルーしたすばらしいレポを書かれていますね。
なんで今回は、編集の鉄人について、特に面白かったところだけ簡単に。


結局、イベントの本筋としては、一部をピークにして二部でリタイアが続き、割とグダグダで終わってしまいました。ただうつ病で休職して実家療養中だからリタイアさせてもらう」
というU社の大久保氏の話は、なんか違うイベントに来たみたいな感じで面白かったです。それ以外の部分の、本題からそれた話や、つなぎのトーク、三部の雑談が特に面白かったですね。イニシャルトークばっかりだった辺りに危険なものを感じましたが。
岡田さんの話で興味深かったのは、オタク・イズ・デッドについての話だったのですが、オタク・イズ・デッドは、本質的には「文明・文化が死ぬ瞬間」についてを論じたもので、同人誌版のやつにはまだ論理展開に甘い部分がある。これを文明論としてガッチガチに論理的な文章として書き直すなら、「文明の排他性」と「優越性」について詳しく論じて書く。あるいは、論理的な部分もそこそこに、リリカルにというか感動して泣かせる方向で書くことも出来る、と。
会場で僕も同人誌版のオタク・イズ・デッドを買って呼んだのですが、コレ読んでみたら、なんか以前書いたエントリので勘違いしてた部分が出てきてねえホント恥ずかしくてねええ…ああああー!!(;´Д`)



で、そのほかの部分なのですが、腐女子についての話なんかも面白かったですね。これもブラックな話なんで、もしかしたらアウトなネタもあるかも知れないのですが…
なんでも、今はどの出版社もBLで一発当てようと狙ってるそうですね。可処分所得をあまらせてる若い女性層を大量に取り込めるチャンスと思っているとか。ということはやおいも表に引きずり出されることになるのでしょうかね。
最近すっかり忘れてましたが、今年の頭にも腐女子大全が出てましたね。あれも結局は同じ腐女子層から反感かって終わってしまってましたが。で、結局腐女子のイメージリーダーみたいな存在は出てきていない。影の天皇は間違いなくCLAMPだけど、表の役者となると出てこない。オタキングはいつものごとく、この辺を「女性は表立ったイメージリーダーが出てこようとすると、自分との差異の方を気にしちゃうから潰しちゃう」という風に解釈してました。でも某社では現在、別な形での腐女子本を仕込み中だとか…ゴニョゴニョ
で、そんな腐女子のイメージリーダーをどうするか、という話になって、「CLAMPが判を押した人材を出せばい反感も少ないんじゃ?」とか「映画ライターやってる、乙一の嫁(もうなってるんだっけ?)の押井守の娘はどうか」とか、「栗本薫二代目を作ろう」とか、果てには「黒田清子さんなら誰も文句は付けられない」など凄い話が出てました。
そりゃいちゃもん付けようがないし、象徴ですけど。


まあ編集の鉄人の方で特に書きたいところというと、こんな感じでしたね。オタク・ルネッサンスに関しては、また別にちゃんとしたレポを書きます。いや、書いてもどこまで伝えられるか不安ですが。