萌え萌え同人誌ナイト☆2レポ その2 観客すごい

休憩中はずっと「幻夢戦記レダ」が流れてたせいで見入ってしまい、うっかりトイレに行くタイミングを逸した人も多かろうと思うのですが僕だけでしょうか。
ということでイベント後半ですが、ここからは主催者と客が一体となってイベント盛り上げるような雰囲気が作られて、凄くよかったですね。
やっぱりしろはたやアニメ会のイベントだと、壇上の人たちの出し物で時間一杯になっちゃうし、客側としても、下手に客が参加するよりもゲストとかの話聞きたいってなっちゃうんで、こういう風に客席とのやりとりで場をつくるっていうのも難しいんですよね。だからこのイベントの面白さはそういうところにもあったかなと思いますねー。

後半戦に行く前に質問コーナー

カバ園長さん「三平さんに質問です。青森での同人誌イベントの作品数はどれくらいでしたか」
三平「僕、こっちに来てから知ったんで行ったことないんですよ。でもやっぱり、若干あるみたいなんですよね。青森ではそんな大きいのはやってないみたいんですけど。「げんしけん」の荻上さんも東北出身で、もしかしたら同郷じゃないかなと思ったんですけど、即売会の規模的に違うみたいで残念です」
同じくカバ園長さん?「今年間でいくらくらい同人誌に使いますか?」
鈴本「0円です
三平「冊数だと3日間で100はくだらなくなっちゃってますね。でも、お金は…数えるの怖いじゃないですか
「同人誌にハマるきっかけは?」
三平「ドラゴンボールヤムチャ本があったんですよ。最初はヤムチャってビッグスリーだったじゃないですか。タモリさんレベルですよ。そのサークルさんは鳥山明ヤムチャへの愛の無さっぷりに怒って、ブルマがべジータとくっついてトランクス産むあたりの話をなんとか報われる話にしようと、本編を破綻させない程度に行間を埋めまくってハッピーな物語にするっていうのを見たとき、『こういう事も出来るんだ!』って思って本格的に買うようになりましたね」
江戸「レモンピープルの同人誌コーナーみたいなのを見て、そういう世界があるんだと思ってコミケに…だからファンロードが悪いですよね、ファンロードが。あれが無ければもうちょっと楽しい人生送れてたかもしれないのに
三平「同人誌買うのやめたら、海外旅行行ったり車買ったりバンバン出来ますよね」
俺('A`)「同人ゲームなどはいつごろ生まれ、今のような活気あるものになったのでしょうか。やはり月姫あたりから?」
ええーという声が会場から上がる。*1
江戸「おそらくですね、最初は同人ゲームって形じゃなくて、ドットでアニメ絵を表現するっていうのが最初だったと思うんですよね。たとえば大学の漫研の学祭なんか行くと、誇らしげにラムちゃんをドットで打ってあったりして業が深いなーとか。どっから同人ゲームなのかっていうのもわかんなくて…今は有名になっちゃったメーカーとかも元々エロゲー作ってたりするんですよ。ロリータ野球拳とかね。そういうのってもう同人ゲームだと思うんですよ」
三平「ディスクシステムで出てた『エミちゃんの燃えろ 野球拳!』とかは同人ゲームにはいっちゃうんですかね?」
江戸「そこが微妙で…ジャンルとして確立してきたのって90年代入ってからかなっていう気はしますよね
客から「んなこたない」とツッコミが入る
江戸「出てきたのはそうだけど!」
三平「イデオロギー闘争が!」
また俺('A`)「昔と今で腐女子な方々に対する感想で変わったところとかありますか?*2
三平「僕自身が腐男子ですからね。趣旨からは外れるかもしれませんが、やおい同人誌の話をしてくれる女の子の友達は欲しいですね。男二人で喫茶店で向かい合ってやおい本について語り合うのは単なるホモ…しょうがないじゃないですか。そういう意味では性別違ってほしいじゃないですか。。今、女性向け同人誌専門店って結構ありますけど、入り難いじゃないですか」
江戸「乙女ロードとか通れないですよね、通るけど」
三平「一緒に女性向け同人誌連れてってくれる女性が欲しいですね。バイト雇おうかな。ダミーでいいから」
栗原さん「三平さん、僕も801な腐男子です。腐男子ナイトやりましょう!」
三平「いいですね。昔アニメ会のライブで男キャラの話をしたとき、シャーマンキングリゼルグは萌えだよみたいな話したら『感銘を受けました!』ってメールがきました。腐男子はいますよやっぱ。初日も全部が全部やおいじゃないですし、やおいでも男が見れる本も多いですし」
諸星さん「三平さんの同人誌紹介が面白いです。もっとやってください。あと今月頭のSUPER Comic Cityには行かれましたか?」
三平「浅草で25時間ライブってのやってて行けませんでした」
「このイベントの第三回第四回は勿論、書籍化を希望します。版権難しいでしょうから同人誌で」
江戸「版権は難しくないですよ。出版関係の人がいたら、僕に書かせてくれれば2ヶ月くらいで原稿かけますから」
あわじひめじさん*3「そもそも萌えマンガって、同人誌先行なのか、ハーフリータとかの商業誌が先なんでしょうか?若輩者で同人誌界に詳しくないので教えてもらえば嬉しいです」
三平「ハーフリータっていうのは、いわゆるエロマンガなんですか?」
江戸「まあ美少女マンガですね…僕は同人誌先行だと思ってますけど、その辺は第一回でやりましたんで、書籍化したときに読んでください

後半開始

モルテンクラブについて。逆転イッパツマンのパロディ本。巨乳が出てくる。
江戸「巨乳好きな人にはこういうのが…本田さん、たまんないよね!」
と客席の本田透さんにふってたんですが、みんな知ってはいたけど見てみぬふりをしてたのに、良いんでしょうか(;´Д`)
でまた結合シーンがスクリーン一杯に映ったりしてヤバイヤバイと。
三平「全然検閲しないですよね!
店長「さっきは感覚マヒしてましたけど、改めてみるとやばいですよこれ!」
名探偵ホームズとかドラえもんとか色々なものが出てきます。どれも小さい子様にはトラウマになりそうなものばかりです。
江戸「ドラえもんとか色々多いんですよね。しずかちゃんがママがやってるところ見ちゃったりして、浮浪者に襲われたりとか」
「Don't Tinpo!」とペニスが描かれたロゴの入ったレズもの同人誌の紹介。
三平「百合ものっていうのは昔からあったんですかね?
江戸「ありましたよ。女の子が一杯出てくるみたいな作品は特にうる星やつらとかは、百合っぽいにおいがあるんですよね。ラムちゃんが絡ませにくいんですよ。だからレズで攻めるかオナニーするかになるんです」
とろろいもというサークルさんや、木尾士目の「四年生」みたいな内容の作品や有名作家さんの同人誌なんかが色々と出てきます。
ネコミミについて。
三平「ネコミミはどれくらいから生まれてきたんですか?気付いたら普通のことのようにありましたよね」
江戸「諸説あるんだろうなあ…そこらへんは学術的にやらないと」
明石沢貴士さんは森野うさぎさんと一緒に萌えの絵の始祖なんじゃないか、再評価しなきゃいけないだろうという話。
そこからバイクロッサーの同人誌を見て
江戸「僕思うんですけど、面白くなかった作品のほうがいじりがいがあって同人誌にしやすいってのがあるんじゃないかと思うんですよね。マシンマン同人誌ってあんまり無いじゃないですか」
有名サークルが出来て個人誌とかオリジナルがでるとみんな殺到したりした。今も現役でやってる人もいるようなサークルも出てくると言う、コミケの全盛期と爛熟期の狭間で、ここから衰退期に入ってセーラームーンで救われるっていう流れになる。で、今はサークルを中心に見てきたんですけど、次にこのアニメにこんな同人誌が、みたいな話なんですが」
うる星やつらのレズ同人誌や、プロジェクトA子とドラえもんの絡む同人誌や、めぞん一刻のパロディで「めぞん残酷」という本や、めぞん一刻あだち充ちっくなマンガを描いたりするところなどや、「上手なラムの殺し方」などを見せていく。
八神健さんの同人誌や、わたなべよしまささんの同人誌などなど。やっぱりヤバイ絵が何度もでてくる。
江戸「一時はこういうのがT書店に並んでたんですね」
三平「そりゃ国も規制するわって感じですね」
ドラえもん美味しんぼの同人誌は、やたらキャラクターが美形に描かれて、絵柄も「変」の最初のころの奥浩哉に似てたり。
他にも「謎の円盤UFO」のゲイ・エリス中尉の同人誌や、メタルダーの美少女化同人誌などがでてくる。
三平「やっぱり特撮系の同人誌を作ってる人って芸が細かいですよね。ぼくが持ってるので『もしアニパロじゃなくて特撮系が主流になってたら』っていう設定で架空のカタログ作った人とかいて、見てると欲しくなる同人誌一杯あるんですよ」
とまあ一旦ここまでという話に。会場の人が持ってきた同人誌の話に移ります。

同人誌自慢コーナーと最後の質問コーナー

カバ園長さん*4が客席から我こそは凄い同人誌をもってるぞということで登場。
カバ園長「年代限定で持ってきたんですけど…」
江戸「あ!ユーガイム!」
また二人で盛上がる。
カバ園長「買ったときはわかんなかったんですけど、最近になって高河ゆんさんとかが描いてあるってわかった同人誌とか…俺、絵とか編集後記で面白いのを見て買うんで、最初は誰が描いてるとか気付かないんですよね」
江戸「わかります。まず編集後記みますよね」
伊藤明弘さんの同人誌がなど色々でてきて、それについて客席からも話が飛び出してくる。
三平「これトークライブですよね?江戸さんとお客さんのメールのやりとりみたくなってますよ!?」
SNKのアテナのでてくるゲームとその同人誌や、必殺仕事人の同人誌などが、2次元ポケット(メッセンオーの袋)からどんどん出てくる、すごい人でした。
そして最後の質問コーナーということに。
ふたなりの源流はどこですか?」
三平「僕がエロマンガみたときはもうありましたね…なんだっけな、ねりわさび先生だったかな?」
江戸「ふたなり自体はそんなに古いものではないですよね。文学とかなら昔からありますし、デビルマン飛鳥了とかもふたなりでしたし…」
三平「神様なんかは両性具有だったりしますよね。エンターテイメントとしてふたなりが開拓されたのはここ最近ですよね。エンターテイメントかっていう話はありますけど」
遠野さん「地方コミケについて語ってください」
三平「どうなんですかね?地方ならではの同人誌みたいなのも探せばあるんですかね?でも行ってみたいですよね、さっきも言いましたけど青森の即売会とか行きたいです」
江戸「ガタケットとかありましたよね、新潟の…まだあるのかな?」
あるあるある!という観客席側からのブーイングが。
三平「今『クイズ百人に聞きました』みたくなってましたよ
店長「コミケでの予想外の出来事などありますか」
三平「僕、町で「三平さんですよね」とか声かけられたことは殆んど無いんですけど、コミケに行くと間違いなく何人かには声かけられます。僕の知名度は常に有明で花開いているようです。あんなところなんか知り合いと会う確率まずないのに」
店長「出演者の皆様にとって同人誌収集はどれくらいのパーセンテージを占めてますか?」
江戸「僕はあんまりないですよ。僕は物を集めるのが好きで、同人誌はその中ではレベル低いほうですよ。絶版になった漫画とか集めるほうが、自分のなかで占める割合が大きいですよ」
三平「僕が今『趣味はなんですか』って聞かれたときには同人誌って答えるくらいのポジションは占めています。でも何パーセントかって聞かれ方されると、またわからないですけど」
店長「最後の質問で、二次元創作規制について、児ポ法なんかについて語ってくださいと」
鈴本「これは宮崎事件についてとかを次回あわせてやろうかなと思ってます」
江戸「同人誌ってもしかすると、一回規制された時とりも表現として進化してる気がするんです。」
鈴本「なんのハードルもないところだと逆にやりにくいみたいな」
三平「あの手この手を製作者側に考えさせるっていう点では良いハードルになってるところもあると」
鈴本「以前規制された時に、みんなどうやって逃げ回ったのかというところも見たいですね」
江戸「でもまだ今回もやり終わってないんですよねー」
店長「また今度ね」
三平「子供を諭す態度でしたよ今」

プレゼントじゃんけん大会とエンディング

店長「それでは皆さんもってきていただいたものを…」
鈴本「僕、もってきてないです」
三平「一応僕からはアニメ会で出した同人誌2冊と、僕の描いたコピー本とかをまとめて一名様に」
店長「江戸さんは」
江戸「あ、ない」
三平「え!?プレゼントもってきたのゲストだけ!?ちょっと待って…泥棒じゃないか!?」
店長「じゃあなんかそのへんの同人誌を…」
と、そこでさっきのカバ園長さんが身をのりだして
カバ園長「あ、これダブってるからどうぞ」
か…カッコイイ!スゴイ!良い人だ!��(〃▽〃)
三平「ちょっとまって!あの…ゲストとお客さんがプレゼントあげるって…前代未聞ですよ!」
ということでその二つをかけてじゃんけん。ちなみにまた速攻で負けました('A`)
最後は告知をして終了。三平さんは次回も都合がつけば来てくれるということです。
それにしても最後のカバ園長さんのファインプレイには本当に感動しました。良いオタクの見本ですね!
僕だったら何十冊ダブってても、あんなさりげなく渡せないですよ!っていうか渡すという発想がでるか…でないなきっと('A`)
見習いたいものです。
さて、ということで終わったあとで江戸さんや鈴本さんに挨拶して帰ったのですが、またなんかアホなことを口走ってしまってたような気が…('A`)
しかも一回出てったら忘れ物してまた戻っていったりねー('A`)
ああ恥ずかしい。
まあ僕のアレな話は置いといて、次回もなんだか「そのとき歴史は動いた」みたいな話になりそうなんで期待ですね。

*1:違う…っ!違うんだ…っ!俺だってそれ以前に同人ゲームがあったのくらいは当然知ってる…っ!ただ…市場規模…っ!市場規模として今みたいな大きなものになったのはそうなのかという話で…っ!いやまあそれ以前のこと良く知らないのは事実だし…っ!最初っからそう書いておけって話だよな、なんにしても無知ですからええコンチクショーバーカバーカ…っ!('A`) 

*2:違う…っ!違うんだ…っ!これは「昔と今で腐女子に変化みたいなのってありますか」てことを聞こうとしてひねりすぎてこんな感じに…ああ、あのときのキョトンとした顔…変な質問してホントスイマセンでしたヒイイ〜ッ!('A`) 

*3:ですか?

*4:西山登志男さんではありません